大学生の「よい子」傾向と心理社会的発達段階の関連 <論文>
広島大学心理学研究 8 号
99-106 頁
2009-03-31 発行
アクセス数 : 4886 件
ダウンロード数 : 5972 件
今月のアクセス数 : 29 件
今月のダウンロード数 : 73 件
この文献の参照には次のURLをご利用ください : https://doi.org/10.15027/26792
ファイル情報(添付) |
HPR_8_99.pdf
821 KB
種類 :
全文
|
タイトル ( jpn ) |
大学生の「よい子」傾向と心理社会的発達段階の関連 <論文>
|
タイトル ( eng ) |
The relationship between "good children" and psychosocial development in university students
|
作成者 |
菊池 由莉
|
収録物名 |
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
|
号 | 8 |
開始ページ | 99 |
終了ページ | 106 |
収録物識別子 |
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
|
抄録 |
本研究は, Erikson(1950 仁科訳 1977/1980)の視点から, 「よい子」の心理社会的発達を検討するものである。本研究では「よい子」を, 宗像(1997)に依拠し, 「周りの人との関係の中で, 自分の肩を持ってくれる人に気に入られようとして, 自分の感情を抑えてでもその人の期待に応えようとする『自己抑制型行動特性(通称イイコ行動特性)』を持つ青年」と定義した。仮説として, 「よい子」傾向が高くなるほど, ①「信頼性」「自律性」「自主性」「アイデンティティ」の達成度は低くなる, ②「勤勉性」の達成がよい, の2点を挙げた。質問紙調査を実施し, 大学生214名から有効回答を得た。分析の結果, 本研究の「よい子」は, 「自己の抑制・喪失」, 「他者の意向に沿おうとする」という2つの特徴を有していた。さらに「よい子」傾向と心理社会的発達段階の関連を検討したところ, 「よい子」傾向が高まるほど, 「信頼性」, 「自律性」, 「自主性」, 「勤勉性」, 「アイデンティティ」, 「親密性」, 「統合性」の達成度が低くなることが示された。
|
著者キーワード |
「よい子」
心理社会的発達
アイデンティティ
|
NDC分類 |
心理学 [ 140 ]
|
言語 |
日本語
|
資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
|
発行日 | 2009-03-31 |
出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | オープンアクセス |
収録物識別子 |
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129
|