問題解決におけるワーキングメモリ容量個人差と外的表象の利用 <論文>

広島大学心理学研究 8 号 1-20 頁 2009-03-31 発行
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タイトル ( jpn )
問題解決におけるワーキングメモリ容量個人差と外的表象の利用 <論文>
タイトル ( eng )
Individual differences in working memory and extemal representations in problem solving
作成者
大塚 一徳
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
8
開始ページ 1
終了ページ 20
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
本研究は, 内的表象と外的表象とに分散するワーキングメモリ資源が問題解決に及ぼす影響について, 外的表象とワーキングメモリ容量個人差の点から検討した。領域に依存しない実験課題として, 難易度の異なる数当てゲーム(3桁版, 4桁版)を用意し, 外的表象としてゲーム履歴を取り上げた。大学生20名の実験参加者は, リスニングスパン・テストによって高スパン群とスパン群に分けられ, 3桁版, 4桁版の数当てゲームを各10ゲーム, ゲーム履歴を参照可能な条件と参照できない条件で行った。実験の結果, ゲーム履歴, ワーキングメモリ容量個人差ともに, 問題解決パフォーマンスには影響しなかった。一方, 問題解決プロセスにおいては, 低スパン群は高スパン群に比べより多くゲーム履歴を利用していた。以上の結果に基づき, 問題解決における分散ワーキングメモリ資源としての外的表象とワーキングメモリ容量個人差について考察した。
著者キーワード
ワーキングメモリ
問題解決
外的表象
Mastermind課題
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2009-03-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129