がん診療連携拠点病院におけるがん患者・家族のサポート体制に関する実態調査

平成19年度 厚生労働科学研究費補助金(がん臨床研究事業)「がん患者や家族が必要とする社会的サポートやグループカウンセリングの有用性に関する研究」平成19年度 総合研究報告書 46-58 頁 2008-03 発行
アクセス数 : 1051
ダウンロード数 : 193

今月のアクセス数 : 4
今月のダウンロード数 : 1
ファイル情報(添付)
H19_MHLW_Cancer_46.pdf 872 KB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
がん診療連携拠点病院におけるがん患者・家族のサポート体制に関する実態調査
作成者
森 さとこ
収録物名
平成19年度 厚生労働科学研究費補助金(がん臨床研究事業)「がん患者や家族が必要とする社会的サポートやグループカウンセリングの有用性に関する研究」平成19年度 総合研究報告書
開始ページ 46
終了ページ 58
抄録
全国のがん診療連携拠点病院を対象に、がん患者・家族の心理的サポート体制、がん患者・家族ケアを実施する専門スタッフ体制やその教育・支援体制、がん患者・家族に対するコメディカルスタッフの関わり及びサポート体制における問題点について実態調査を行った。全286病院に調査票を郵送し、176通を回収、分析対象とした(有効回答率61.5%)。結果、がん患者又は家族へのカウンセリングは約半数の病院で看護師や臨床心理士、MSWらによって行われていたが、グループ療法や自助グループ、患者会/家族会の実施割合は低かった。また、EBMに基づき構造化されたグループ療法を実施していたのは7病院のみで、できない理由として、9割の病院が「専門スタッフ又はトレーニングを受けたスタッフがいない」ことを挙げた。同時に、グループ療法が提供できないことの患者・家族への不利益は多くの病院で認識されていた。また、患者・家族へ教育プログラムを提供している病院は1割に満たず、日々のケアの中で適宜実施している状況であった。専門スタッフはMSWが8割の、認定看護師は7割弱の、臨床心理士は5割の病院に配置されていたが、それ以外の配置は低く、専門スタッフへの教育・支援体制も十分とはいえない状況であった。コメディカルスタッフは、地域住民や地域の医療機関への教育的役割を果たすなど、専門家としての役割を担っていた。
NDC分類
動物学 [ 480 ]
言語
日本語
資源タイプ 研究報告書
発行日 2008-03
アクセス権 オープンアクセス