対人印象に及ぼす自己卑下呈示の効果の規定因

広島大学心理学研究 7 号 103-108 頁 2008-03-31 発行
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ファイル情報(添付)
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タイトル ( jpn )
対人印象に及ぼす自己卑下呈示の効果の規定因
タイトル ( eng )
Factors influencing the effects of self-derogation on interpersonal impressions
作成者
樋口 匡貴
川村 千賀子
原 郁水
塚脇 涼太
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
7
開始ページ 103
終了ページ 108
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
対人印象に及ぼす自己卑下呈示の効果が、送り手の立場によって異なるのかどうかを明らかにするために、大学生209名を対象とした実験を行った。実験は賞賛に対する返答として何らかの自己呈示が行われるというシナリオを用い、実験計画は送り手の立場(上/下)×呈示方法(自己卑下呈示/自己高揚呈示/統制条件)であった。その結果、対人印象の中でも社会的望ましさおよび個人的親しみやすさの次元においては、賞賛に対する自己卑下呈示は、自己高揚呈示よりも高く評価されることが明らかになった。一方、活動性の評価に関しては、賞賛に対する自己卑下呈示はもっとも低い評価となることが示された。送り手の立場によってこのパターンが大きく変わるという結果はみいだされなかった。これまで自己卑下呈示は望ましい印象を与えるのに有効であるとされてきたが、本研究の結果から印象の次元によってはネガティブとなる可能性も存在することが考察された。
著者キーワード
自己卑下呈示
対人印象
自己高揚呈示
送り手の立場
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2008-03-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129