顔ターゲットに対する視線注意効果

広島大学心理学研究 7 号 35-42 頁 2008-03-31 発行
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ファイル情報(添付)
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タイトル ( jpn )
顔ターゲットに対する視線注意効果
タイトル ( eng )
The gaze-triggered attention to face-target
作成者
徳永 智子
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
7
開始ページ 35
終了ページ 42
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
空間的手がかり課題において、他者の視線を手がかりとして生じる注意のメカニズムは、他の手がかり刺激を用いた場合とは異なると考えられている。本研究では、視線によって生じる注意の特徴を明らかにするため、ターゲットに顔刺激を用いた場合とそうでない場合とで、視線注意効果が異なるかどうかを検討した。ターゲットとして顔刺激と、顔刺激をばらばらにし再度組み合わせたランダム刺激を用い、実験1では実験参加者16名に位置判断課題を、実験2では実験参加者19名に識別課題をそれぞれ行わせた。その結果、実験1ではターゲットの種類と視線手がかり効果の交互作用はなかったが、実験2ではターゲットの種類によって視線手がかり効果の現れ方が異なった。この交互作用は、ターゲットが顔刺激の場合には注意効果があるが、ランダム刺激の場合には注意効果がないというものであった。この結果から、視線手がかりによって生じた注意は、顔刺激に対して識別判断を行う場合には、識別処理を促進する効果があることが示唆された。
著者キーワード
視線
注意
顔認知
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2008-03-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129