保育園児の音楽享受における情動的意味についての実験的研究 : 表情画より成る評定尺度の構成とその試用結果をとおして

音楽文化教育学研究紀要 16 号 1-12 頁 2004-03-25 発行
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タイトル ( jpn )
保育園児の音楽享受における情動的意味についての実験的研究 : 表情画より成る評定尺度の構成とその試用結果をとおして
タイトル ( eng )
An Experimental Approach to the Emotional Meanings of Kindergarten Children in Music Appreciation : by Construction and Trial of Rating Scales Consisting of Illustrated Faces
作成者
石井 信生
収録物名
音楽文化教育学研究紀要
Bulletin of music culture education
16
開始ページ 1
終了ページ 12
収録物識別子
[ISSN] 1347-0205
[NCID] AA11546850
抄録
本研究の目的は、保育園児の音楽享受において生起する情動的意味を客観的に測定するための表情画評定尺度を新たに構成し、実際にそれを保育園児に適用して音楽享受における情動的意味の生起のしかたを客観的に測定して観察することであった。研究のストラテジーは次のとおりであった。1)保育園児の音楽享受によって生起する情動的意味を測定するための、6つの表情画評定尺度が、新たに構成された。 2)70名の保育園児を被験児として6楽曲の音楽享受をさせ、そのときに生起した情動的意味を表情画評定尺度上に指さし評定させることによって評定させた。3)被験児の指さし評定によって得られた評定結果が験者によって記録され、その数値化されたデータに基づいてセマンティックプロフィール、レリーフマップ、デンドログラムが描かれ、被験児たちの音楽享受によって生起した情動的意味が客観的に分析され、観察された。以上の結果、新たに構成された表情画評定尺度の保育園児への適用の有効性が明らかとなり、保育園児の音楽享受における情動的意味に関して、次のことが明らかとなった。1)保育園児の音楽享受によって生起した情動的意味は、男児被験児群と女児被験児群との間に相違が見られた。2)保育園児の音楽享受によって生起した情動的意味の強さは、女児被験児群のほうが男児被験児群よりも強かった。3)保育園児の音楽享受によって生起した情動的意味の質的内容は、男児被験児群のほうが女児被験児群よりも変化に富んでいた。
NDC分類
教育 [ 370 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学教育学部音楽文化教育学講座
国立情報学研究所
発行日 2004-03-25
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-0205
[NCID] AA11546850