長承本『蒙求』平安中期点の声調体系

国語学 168 巻 1-11 頁 1992-03-31 発行
アクセス数 : 891
ダウンロード数 : 214

今月のアクセス数 : 3
今月のダウンロード数 : 2
ファイル情報(添付)
04913337_168_1_sasaki.pdf 1.58 MB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
長承本『蒙求』平安中期点の声調体系
作成者
収録物名
国語学
168
開始ページ 1
終了ページ 11
抄録
長承三年識語本『蒙求』の漢字にほどこされている平安中期朱声点が、「九声体系」から変化した「八声体系」によって加点されていることをあきらかにする。本資料の声調体系の源流である九声体系とは、平声重・平声軽の軽・平声軽の重・上声重・上声軽・去声軽・去声重・入声軽・入声重の九種の声調を区別するものであり、そのうち、去声における軽重の区別を失ったものが、長承本『蒙求』平安中期点の八声体系である。日本漢音の中心的な声調体系である「六声体系」のほかに、平安時代初中期には、さらに多くの声調を区別する体系が存在していたことは先学によって指摘されていた。本資料は、実際の加点に基づいて、当時の漢音声調の一実態を知ることができるものとして貴重である。
著者キーワード
九声体系
八声体系
平声軽の軽
平声軽の重
アクセント
NDC分類
日本語 [ 810 ]
言語
日本語
資源タイプ 学術雑誌論文
出版者
国語学会
発行日 1992-03-31
権利情報
Copyright (c) 1992 by Author
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 0491-3337
[NCID] AN00087800