半濁音符史上に於ける唐音資料の位置

国語学 Volume 162 Page 1-12 published_at 1990
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File
kokugogaku_162_1-12_1990.pdf 3.47 MB 種類 : fulltext
Title ( jpn )
半濁音符史上に於ける唐音資料の位置
Creator
Numoto Katsuaki
Source Title
国語学
Volume 162
Start Page 1
End Page 12
Abstract
通説では、半濁音符はキリシタン資料で成立し、それが日本側資料に広がり定着したものであると説かれて来ている。然し、近時そういう考え方に疑問が持たれるようになり、キリシタン資料の国内資料への影響は殆ど無かったのではないかという見方も提出されて来ている。キリシタン資料からの影響が考えにくいとするならば、どのような経緯が考えられるかという立場から、本稿では従来余り言及の無かった江戸期唐音資料に視点を当てて、それからの影響によって半濁音符が定着したとする考え方を提出する。即ち、江戸期唐音資料には、その振り仮名の右肩に「イ゜」「サ゜」「テ゜」「ハ゜」の如き注意点が頻用されている。この方式が日本語表記の「パピプペポ」に残り、半濁音符としての定着をみたとするものである。
Keywords
唐音資料
半濁音
半濁音符
キリシタン資料
NDC
Japanese [ 810 ]
Language
jpn
Resource Type journal article
Date of Issued 1990
Rights
Copyright (c) 1990 by Author
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 0491-3337