1994年度から実施される新教育課程では,実験や観察などをおこない探究活動や課題研究を積極的に取り入れるように提言してある。しかし,現実には各校のおかれた様々な状況のなかで,探究活動などをスムーズに実施するために,解決せねばならないさまざまな課題が残されている。ここでは,どのような課題があり,その課題を解決するためにはどのような方法が考えられるか,ということについて考察した。また,化学IBにおける探究活動をにふさわしいテーマの実例や,そのようなテーマの決定方法から実施するための要領,レポートの指導の在り方やその評価の在り方等,本校のこれまでの実践例などをまじえながら考察をおこなった。