広島大学心理学研究 Issue 2
published_at 2003-03-28

算数の意欲・好感度を高めるための教師の支援

Ikachers' Support to Develop Children's Willingness to Learn Mathematics
Kitamura Takeshi
Matsuda Fumiko
fulltext
733 KB
hpr_2_119.pdf
Abstract
「自ら学ぶ意欲」が盛男な教育目標と位置づけられているように,子どもたちの学習意欲を育てることは,多くの教師が目標とするテーマである.しかし,教科の授業で児童の意欲を育てるために,「何を」「どのような方法で」具体化するかについては,意外に実践研究が少ない.北村・森田・松田(印刷中)により,算数の活欲・好感度に大きな影響を与える要因が,理解度と肯定的算数観であることが明らかになった.そこで本研究は,教師が日々の授業の中で,算数の理解度を高め肯定的算数観を育てるために意図的・計画的な支援を行えば,児童の算数への意欲・好感度が高まるかどうかを検討した.その結果,このような教師の取り組みにより,多くの児童の算数の意欲・好感度は,上昇ないし高い水準に維持された.そして,意欲・好感度の上昇は,理解度や肯定的算数観の上昇と関係が深いことが確認された.
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