白レグ産卵鶏24羽を各8羽ずつ3群にわけ,(A)には市販飼料を,(B)および(C)には,コーンオイルをそれぞれ7%および14%添加した市販飼料を与えた.前報にひきつづき,これらの飼料を給与した場合の産卵,採食,飲水におよぼす環境温度(25℃;39% R.H.,30℃;33%,32.5℃;31%,35℃;28%,各温度感作10~15日)の影響を環境調節室内で実験し,次の知見を得た.
1) 採食量は温度上昇と共に減少し,コーンオイル添加によりさらに減少した.
2) コーンオイル添加は卵重には変化なく,産卵率,産卵量の低下が32.5℃以上で,とくに35℃でいちじるしかった.これらの低下は,栄養素の摂取不足にもとずくものと思われた.
3) (B),(C)群は32.5℃で,(A)群は35℃で最高の産卵効率となった.高温におけるカルシウムの添加は,軟卵の出現防止に効果があった.
4) 採食量,飲水量におよぼす乾,湿球温度について考察した.