『感動』体験の効果について : 人が変化するメカニズム <論説>

広島大学マネジメント研究 4 号 27-37 頁 2004-03-19 発行
アクセス数 : 5500
ダウンロード数 : 5440

今月のアクセス数 : 48
今月のダウンロード数 : 92
ファイル情報(添付)
KJ00004257034.pdf 1.13 MB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
『感動』体験の効果について : 人が変化するメカニズム <論説>
タイトル ( eng )
Effects of experiences accompanied by "kandoh (the state of being emotionally moved)" : Mechanisms for a change of important aspects in individuals
作成者
戸梶 亜紀彦
収録物名
広島大学マネジメント研究
Hiroshima University Management Review
4
開始ページ 27
終了ページ 37
収録物識別子
[ISSN] 1346-4086
[NCID] AA11658355
抄録
人間は, さまざまな経験をとおして成長・発達していく。そして, 個々の体験から, 何らかの影響を受け続ける。特に, 強烈な情動を伴った出来事の影響は強いと考えられる。そこで本研究は, 「自分の何かを変えた感動的な出来事」について調査を行い, 感動の効果に関するメカニズムについて詳細な検討を行った。その結果, 感動には大きく分けて, 動機づけに関連した効果, 認知的枠組みの更新に関連した効果, 他者志向・対人受容に関連した効果という3つの効果のあることが示された。また, 感動体験は, 単に個人の何かを変化させる契機となるだけではなく, 出来事に対する総合的な評価を背景とした外的事実の成立の瞬間と, 心身の感覚および認知的作用の相乗効果とが重奏的に作用して, 個人の何かを変化させた出来事をより印象的な事象として記憶の貯蔵庫に精緻化して各効果を増強し, 持続させる役割を果たし, さらに, 個々人の問題意識に関連するような潜在的および顕在的目標行動を始発させる契機となっているという可能性が示唆された。これらの結果に基づいて, 感動的体験の応用可能性について論じられる。
著者キーワード
感動体験
人間的成長
動機づけ
認知的枠組みの更新
他者志向・対人受容
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学マネジメント学会
国立情報学研究所
発行日 2004-03-19
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1346-4086
[NCID] AA11658355