戦後中小綿紡績企業の事業転換と多角化への挑戦 : 紡績からラジコン模型へ
廣島大學經濟論叢 47 巻 3 号
33-72 頁
2024-03-08 発行
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種類 :
全文
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タイトル ( jpn ) |
戦後中小綿紡績企業の事業転換と多角化への挑戦 : 紡績からラジコン模型へ
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タイトル ( eng ) |
Structural Transformation and Diversification of Small and Medium Cotton Spinning Business in Postwar Japan: From Spinning to Radio Control
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作成者 |
張 楓
平野 恭平
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収録物名 |
廣島大學經濟論叢
The Hiroshima Economic Review
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巻 | 47 |
号 | 3 |
開始ページ | 33 |
終了ページ | 72 |
ページ数 | 40 |
収録物識別子 |
[ISSN] 0386-2704
[NCID] AN00213519
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抄録 |
リーディング・インダストリーとして日本の近代化・工業化をけん引してきた綿紡績業は,第二次世界大戦期に大打撃を蒙ることになったが,敗戦後の経済復興の担い手となり,朝鮮戦争を機に輝きを取り戻していった.しかし,高度経済成長期に入ると,綿紡績業は,好況を享受し飛躍的な成長を遂げつつあった多くの製造業と対照的に,その地位を大幅に後退させており,また,そのなかで,とりわけ大手紡績企業に典型的にみられるように,成長分野であった新しい素材の合成繊維の生産に乗り出したり,繊維以外の事業への多角化を模索したりするようになっていった.その多角化は企業の成長戦略として重要であったが,失敗が多く,必ずしも成功するとは限らなかった.本稿で事例として着目する,綿紡績業から出発したヒロボーは,備後地域の中小企業にすぎなかったが,先行きの暗い綿紡績業界において合成繊維に率先して取り組むにとどまらず,新天地を目指してレジャーやホビーなどの新事業にも果敢に挑戦していた.すべての多角化事業が成功を収めたわけではなかったが,大手紡績企業では手掛けることのなかった事業にも乗り出し,独自性を発揮したことは特筆すべきである.世界のHIROBOとしてラジコン模型業界で飛躍したことは異色の存在である.ヒロボーの歩みは,地方中小綿紡績企業の多角化や事業転換で成功した事例と評価できるものであった.本稿では,ヒロボー社の誕生とその多角化の模索・成長を振り返ることにする.
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著者キーワード |
綿紡績企業
構造転換
多角化
レジャー
ホビー
ラジコン
ヘリコプター
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言語 |
日本語
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資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
広島大学経済学会
The Economics Society of Hiroshima University
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発行日 | 2024-03-08 |
権利情報 |
Copyright (c) 2024 広島大学
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出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | オープンアクセス |
助成機関名 |
日本学術振興会
Japan Society for the Promotion of Science
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助成機関識別子 |
[Crossref Funder] https://doi.org/10.13039/501100001691
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研究課題名 |
近現代日本における分散型生産組織の類型的把握:ラジコン模型航空機産業を事例に
近現代日本における分散型生産組織の類型的把握:ラジコン模型航空機産業を事例に
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研究課題番号 |
22K01622
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