中国人大学生の怒り誘因と怒り相手に関する一考察 : 中国8大学の日本語専攻の学部生を対象に
広島大学マネジメント研究 22 号
45-53 頁
2021-03-27 発行
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種類 :
全文
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タイトル ( jpn ) |
中国人大学生の怒り誘因と怒り相手に関する一考察 : 中国8大学の日本語専攻の学部生を対象に
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タイトル ( eng ) |
An investigation of the causes and objects of anger among Chinese college students
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作成者 |
張 鳳雲
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収録物名 |
広島大学マネジメント研究
Hiroshima University Management Review
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号 | 22 |
開始ページ | 45 |
終了ページ | 53 |
収録物識別子 |
[ISSN] 1346-4086
[NCID] AA11658355
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抄録 |
本稿は,中国の8大学の日本語専攻の学部生を対象とした自由記述式アンケート調査を通じて,大学生の怒り誘因,怒り相手,および性差と学年別による両者の相違を明らかにすることを目的とする。性差から見れば,1. 男性は外的要因による怒りの割合がより高いのみならず,低学年(1・2年)の男性は同学年の女性よりかなり高いこと,2. 女性は内的要因による怒りの割合がより高く,また学年が上がるにつれて割合が高くなる傾向があること,3. 女性より男性の方が自分の能力不足やネガティブな性格に対する怒りの割合がより高いことなどがわかった。学年別に見れば,学年を問わず,ルームメートの迷惑行動や友人の裏切り,意見の不一致などに怒りを感じることが多く,全寮制との相関関係が示される。同時に,クラスメートへの怒りは誘因が多様化しており,キャンパスが「ミニ社会」と言われる通り,すでに健全な社会的関係が築かれている。また,キャンパス外の見知らぬ人と自己に対する怒りの割合は,高学年の方が著しく高く,これはまもなく社会進出となり,将来への不安や自己成長への期待に気をもんでいるように思われる。最後に,大学生には自分への感情管理,他人への共感など,大学側と教師には「人間中心」主義,SNSにおいては多方面の協調を求めるべきだという解決策を考えてみた。
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著者キーワード |
怒り誘因
怒り相手
外的要因
内的要因
解決策
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内容記述 |
本稿は,日本学術振興会令和2年(2020年)度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)特別研究員奨励費(課題番号18F18717))「情感態度と異文化コミュニケーションに関する調査研究」及び広島大学マネジメント研究センター共同研究プロジェクトの助成を受けた研究成果の一部である。
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言語 |
日本語
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資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
広島大学マネジメント学会
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発行日 | 2021-03-27 |
権利情報 |
Copyright (c) 2021 by Author
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出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | オープンアクセス |
収録物識別子 |
[ISSN] 1346-4086
[NCID] AA11658355
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