中国経済のサービス化と労働生産性成長 : 地域別データによる検証

地域経済研究 27 号 27-41 頁 2016-03 発行
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ファイル情報(添付)
RegionalEconomicStudies_27_27.pdf 1.12 MB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
中国経済のサービス化と労働生産性成長 : 地域別データによる検証
タイトル ( eng )
Development of Service Economy in China and its Influences upon the Labor Productivity Growth
作成者
李 博
収録物名
地域経済研究
The Bulletin of the Center for Research on Regional Economic Systems, the Graduate School of Social Science, Hiroshima University
27
開始ページ 27
終了ページ 41
収録物識別子
[PISSN] 1884-7455
[NCID] AN10175890
抄録
中国は経済成長とともに,サービス業のウェイトの増加など産業構造の高度化が進行している。今後の持続的経済成長を実現するためには,サービス業の生産性を向上させることが鍵である。本研究は,中国のサービス業に注目し,その労働生産性の地域間格差とサービス経済化によるマクロレベルの労働生産性成長への影響について考察した。その結果,中国の労働生産性の地域間格差は全体的に縮小傾向にあるが,先進地域では縮小したのに対して後進地域では拡大したこと,労働生産性の成長を要因分析した結果,全国およびほとんどの省では内部効果が大きく,構造変化効果が非常に小さいこと,構造変化効果が負であることから,サービス業のシェア拡大は全産業労働生産性成長率の低下を引き起こしていること,すなわち,中国では「ボーモル病」が存在していることを明らかにした。
This paper analyzed the influences of industrial structural change upon the productivity growth of China's service industry. As the result, we can see that the average growth of labor productivity of China's service industry is low, compared to that of the manufacturing industry. The growth of labor productivity in the service sector mostly depends on the growth of several particular business types, and is not so much influenced by the change of industrial structure. But, the change of industrial structure influenced the growth of labor productivity positively. It is clear that the increase of the share of service industry would obstruct the labor productivity growth in China.
著者キーワード
中国サービス業
労働生産性
産業構造変化
ボーモル病
China's service industry
Labor Productivity growth
Industrial structural change
Baumol's Cost Disease
内容記述
本稿は,愛知大学国際中国学研究センター若手研究会(2015年12月15日,愛知大学)での研究発表をベースに,加筆・修正したものである。
NDC分類
経済 [ 330 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院社会科学研究科附属地域経済システム研究センター
発行日 2016-03
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1884-7455
[NCID] AN10175890
[NAID] 40020808933