特性自尊心と視点取得が他者からの曖昧な受容・拒絶の解釈に及ぼす影響 <資料>

広島大学心理学研究 13 号 229-238 頁 2014-03-31 発行
アクセス数 : 2916
ダウンロード数 : 1617

今月のアクセス数 : 5
今月のダウンロード数 : 11
ファイル情報(添付)
HPR_13_229.pdf 566 KB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
特性自尊心と視点取得が他者からの曖昧な受容・拒絶の解釈に及ぼす影響 <資料>
タイトル ( eng )
Effects of self-esteem and perspective taking on interpretive bias <Material>
作成者
坂田 佳奈子
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
13
開始ページ 229
終了ページ 238
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
低自尊心者は他者の言動を否定的に解釈し,その関係から自ら離れる傾向があることが示されている。本研究では,この解釈についてのバイアスが他者の視点を取得することによって消失するかどうかを,2つの研究によって検討した。親密な友人が自分に対して肯定的な態度を持っているとも,否定的な態度を持っているとも解釈可能なシナリオを用い,その場面での受容-拒絶認知や関係継続意思などを測定した。その結果,本研究が前提とした,低自尊心者が持つ否定的な解釈バイアスの存在自体確認されず,他者の視点を取ることがバイアスに及ぼす影響を検討することができなかった。本研究の結果は,低自尊心者は他者の言動を否定的に解釈しやすいという現象の頑健性に対して疑問を投げかけるかもしれない。ただし,先行研究と本研究とでは,用いた刺激において他者との関係性が異なっていた。このことから,低自尊心者にみられる否定的な解釈バイアスが生起するかどうかを規定する可能性のある要因として,他者との関係性について議論した。
著者キーワード
解釈バイアス
特性自尊心
視点取得
親密な友人関係
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2014-03-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129