"Φάρας" in Byzantine Vernacular Literature <ARTICLES>

プロピレア Issue 3 Page 17-27 published_at 1991-12-25
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File
Propylaia_3_17.pdf 244 KB 種類 : fulltext
Title ( eng )
"Φάρας" in Byzantine Vernacular Literature <ARTICLES>
Title ( jpn )
ビザンツ民衆文学における"Φάρας" <論文>
Creator
Tachibana Takashi
Source Title
プロピレア
ΠΡΟΠΥΛΑΙΑ
Issue 3
Start Page 17
End Page 27
Journal Identifire
[PISSN] 0915-7425
[EISSN] 2759-6494
[NCID] AN10424929
Abstract
中世ギリシャ語に特有の単語Φάρας(またはΦάρί)はアラビア語からの借用語であり、一般的に「馬」を意味すると考えられている。しかしながら、中世ギリシャ語叙事詩「ディゲニス・アクリタス」のグロッタフェラータ版、エスコリアル版の一~三巻(いわゆる「エミールの詩」)におけるこの語の用法を検討してみると、サラセン人が乗馬する場合、あるいは、彼らの所有である場合に限られており、ギリシャ人の馬に対しては、常に''Ιπποςが用いられている。すなわち、「エミールの詩」の成立時期には、Φάραςは、借用語であるためにその用法が限定されていた、と考えられる。他方、四巻~八巻(いわゆる「ディゲニス物語」)や後代のアンドロス版、オックスフォード版等においては、この様な使い分けは見られず、「馬」を指す一般名称となるに至っている。
NDC
Other minor languages [ 890 ]
Language
eng
Resource Type journal article
Publisher
ギリシア語・文学研究会
Date of Issued 1991-12-25
Rights
Copyright (c) 1991 ギリシア語・文学研究会
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 0915-7425
[NCID] AN10424929