Reconsidering the Concept of Negative Politeness 'Enryo' in Japan

広島外国語教育研究 Issue 15 Page 189-196 published_at 2012-03-01
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Title ( eng )
Reconsidering the Concept of Negative Politeness 'Enryo' in Japan
Title ( jpn )
日本におけるネガティブポライトネス : "遠慮"概念の再考
Creator
Source Title
広島外国語教育研究
Hiroshima Studies in Language and Language Education
Issue 15
Start Page 189
End Page 196
Journal Identifire
[PISSN] 1347-0892
[NCID] AA11424332
Abstract
本論文では,日本社会における"遠慮"の概念をネガティブポライトネスの視点から考察し,現代社会でいかに若者たちによって異なった概念で使用されているかを再考する。ブラウン&レビンソンのポライトネス理論と比較対照することにより,どのように新しい"遠慮"がネガティブポライトネス方略として表現されているかを指摘する。

日本の伝統的な親しい二者関係を基盤とする,思いやりや対人配慮の心性は失われつつあり,遠慮という言葉を若い世代は便利なポライトネス方略として採用している。本来,遠慮とは相手の要求を配慮するものとして協調的な概念で使われてきたのに対し,現代では自分の自己的な欲求(他者に邪魔されたくない,踏み込まれたくない欲求)を満たす目的で使われている。その欲求はブラウン&レビンソンが提出したネガティブポライトネスの概念と非常に近い概念と言える。

この共通点を分析することにより,いかに日本の現代社会において若い世代の人たちが異なった種類の人間関係を生きているかを指摘する。
NDC
Education [ 370 ]
Language
eng
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
広島大学外国語教育研究センター
Date of Issued 2012-03-01
Rights
Copyright (c) 2012 広島大学外国語教育研究センター
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 1347-0892
[NCID] AA11424332