ひきこもり親和性の高い大学生における心理的特徴の検討 : 友人関係, 不快情動回避傾向, 早期完了特徴との関連について <論文>
広島大学心理学研究 10 号
71-80 頁
2011-03-31 発行
アクセス数 : 3290 件
ダウンロード数 : 4538 件
今月のアクセス数 : 4 件
今月のダウンロード数 : 8 件
この文献の参照には次のURLをご利用ください : https://doi.org/10.15027/31307
ファイル情報(添付) |
HPR_10_71.pdf
484 KB
種類 :
全文
|
タイトル ( jpn ) |
ひきこもり親和性の高い大学生における心理的特徴の検討 : 友人関係, 不快情動回避傾向, 早期完了特徴との関連について <論文>
|
タイトル ( eng ) |
An examination of psychological traits of young people who show an affinity for social withdrawal
|
作成者 |
牧 亮太
海田 梨香子
|
収録物名 |
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
|
号 | 10 |
開始ページ | 71 |
終了ページ | 80 |
収録物識別子 |
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
|
抄録 |
本研究では, 内閣府(2010)のひきこもり実態調査で用いられた質問項目を使用し, 一般大学生を, ひきこもりに対して肯定的態度を示す者(ひきこもり親和性高群)とそうでない者(ひきこもり親和性低群)に分け, ひきこもり親和性高群における心理的特徴(友人関係, 不快情動回避傾向, 早期完了特徴)について検討した。その結果, ひきこもり親和性高群には, 友人関係における自己閉鎖的な傾向が見られること, 男性に限っては友人に対して積極的な関与を回避する傾向にあることが示された。また, 不快情動の回避傾向, および早期完了特徴にはひきこもり親和性の高低による違いは見られなかった。これらの結果より, ひきこもり親和性の高い大学生が, 必ずしもひきこもりに陥りやすいというわけではなく, むしろ友人関係に困難を抱えながらも, 不快な情動と向き合いつつ, 社会に適応している可能性が示された。深刻なひきこもり状態を回避iする要因を探るうえで, ひきこもりに肯定的な態度を示す人たちに注目することの重要性が示唆された。
|
著者キーワード |
ひきこもり
ひきこもり親和性
大学生
友人関係
|
NDC分類 |
心理学 [ 140 ]
|
言語 |
日本語
|
資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
|
発行日 | 2011-03-31 |
出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | オープンアクセス |
収録物識別子 |
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129
|