大学生における速読トレーニングの効果の検証 : 視野拡大トレーニングが効果的なのか? <論文>

広島大学心理学研究 10 号 61-70 頁 2011-03-31 発行
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ファイル情報(添付)
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タイトル ( jpn )
大学生における速読トレーニングの効果の検証 : 視野拡大トレーニングが効果的なのか? <論文>
タイトル ( eng )
The effect of speed reading training for university students : Is vision field expansion training effective?
作成者
石橋 茉奈
小川 咲子
澤成 都子
馬庭 昇平
宮岡 萌実
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
10
開始ページ 61
終了ページ 70
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
本研究の目的は, 視野を広げて一度の注視で広範囲の情報を得る, 視野拡大トレーニングが, 読み速度に及ぼす効果を検証することであった。先行研究では, 眼を素早く流暢に動かす眼球運動トレーニングを実施した後, 視野拡大トレーニングを実施したところ, 読み速度が上昇し, 速読トレーニング効果がみられた。そこで本研究では主に, 視野拡大トレーニング単独で効果がみられるか, 視野拡大トレーニングを反復することでより大きな効果が得られるか, の2点について検討した。大学生43名が実験に参加し, 1日5-10分ずつ3週間のトレーニングを行った。視野拡大トレーニング, 眼球運動トレーニング, 実践トレーニングを1週間ずつ行う視野眼球群と, 視野拡大トレーニングのみを3週間行う視野反復群では, 1週間の視野拡大トレーニング後に速読トレーニング効果がみられた。したがって, 1週間の視野拡大トレーニング単独で効果があったといえる。しかし, 視野反復群の読み速度は, 2週間, 3週間のトレーニングでさらに上昇することはなかった。つまり, 視野拡大トレーニングは有効ではあるが, それだけで読み速度が何倍にも上昇するわけではないことが明らかになった。
著者キーワード
速読
トレーニング
眼球運動
視野
読み速度
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2011-03-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129