主成分を用いた賃金フィリップス曲線の推定 <論説>

廣島大學經濟論叢 Volume 34 Issue 3 Page 119-129 published_at 2011-03-15
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Title ( jpn )
主成分を用いた賃金フィリップス曲線の推定 <論説>
Title ( eng )
Estimating the Wage Phillips Curve Using Principal Components <Articles>
Creator
Source Title
廣島大學經濟論叢
The Hiroshima Economic Review
Volume 34
Issue 3
Start Page 119
End Page 129
Journal Identifire
[ISSN] 0386-2704
[NCID] AN00213519
Abstract
本稿では、賃金の動きを説明する適切な労働需給指標について検討する。11の労働市場変数から数個の説明変数を選択するために主成分分析を用いる。そして、第1の主成分は「有効求人倍率」として、第2の主成分は「総実労働時間」として解釈しうることを示す。つぎに、説明変数に有効求人倍率と総実労働時間を加えた賃金フィリップス曲線を推定し、結果として、実質賃金上昇率は有効求人倍率と正の相関があり、総実労働時間とは負の相関があることが示される。これらの結果は、2005年頃に賃金が上昇しなかった理由として、高い有効求人倍率による賃金上昇圧力が、賃金上昇を抑える労働時間の増加により相殺されてしまったことを示唆している。
NDC
Economics [ 330 ]
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
広島大学経済学会
Date of Issued 2011-03-15
Rights
Copyright (c) 2011 広島大学
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 0386-2704
[NCID] AN00213519