Einige Nachbemerkungen zu Bühler-Studien

広島大学大学院文学研究科論集 Volume 70 Page 19-38 published_at 2010-12-25
アクセス数 : 1098
ダウンロード数 : 196

今月のアクセス数 : 5
今月のダウンロード数 : 0
File
Title ( deu )
Einige Nachbemerkungen zu Bühler-Studien
Title
カール・ビューラー研究 : 言語作品(Sprachwerk)と行為の歴史(Aktgeschichte)をめぐって
Creator
Source Title
広島大学大学院文学研究科論集
The Hiroshima University studies, Graduate School of Letters
Volume 70
Start Page 19
End Page 38
Abstract
筆者は、2008年夏学期オーストリア・グラーツ大学自然科学部心理学研究所において、カール・ビューラーの言語理論を中心とする講義演習を行った。講義演習そのものは、D・カーミ博士(Dr. Daniela Camhy)とR・ロート教授(Prof. Dr. Roswith Roth)と共同で行われた。

本論考は、その講義演習に際して、筆者のこれまでのビューラー研究を振り返りつつ、記録に残しておくべきと思われたいくつかの事項について記したものである。2008年時点におけるビューラー研究の状況と、彼の研究業績の概観、そして、現在までに至る言語理論の展開において意義を有していると思われるビューラーの行為理論(Akttheorie)について、筆者の考えを述べた。

ビューラーは、フッサールの行為理論を展開して、四場図式において、固有の言語研究領域としての発話行動(Sprechhandlung)と言語作品(Sprachwerk)を特徴づけることを試みている。発話行動に至るまでの話者における思考過程、表現活動に至るまでの言語芸術創作者における思考過程を、ビューラーは具体的行動に至るまでの行為の歴史(Aktgeschichte)として理解している。結果を先取りした思考過程、そこに人間の創造的活動の本質があると捉えている。

ビューラーの言語理論とその洞察は、言語研究において固有名詞抜きの共有遺産となっている。しかし、とりわけ『心理学の危機』(Die Krise der Psychologie, 1927)と『言語理論』(Sprachtheorie, 1934)からは、現在においても、多くの示唆を得ることができるであろう。
Keywords
K. Bühler
Axiomatik der Sprachwissenschaften
Sprechhandlung
Sprachwerk
Aktgeschichte
K・ビューラー
言語科学の公理体系
発話行動
言語作品
行為の歴史
NDC
Language [ 800 ]
Language
deu
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
広島大学大学院文学研究科
Date of Issued 2010-12-25
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 1347-7013
[NCID] AA11643449