被告人の身体的魅力が裁判員の判断に及ぼす影響 <論文>

広島大学心理学研究 Issue 9 Page 247-263 published_at 2010-03-31
アクセス数 : 3294
ダウンロード数 : 6171

今月のアクセス数 : 44
今月のダウンロード数 : 21
File
HPR_9_247.pdf 7.16 MB 種類 : fulltext
Title ( jpn )
被告人の身体的魅力が裁判員の判断に及ぼす影響 <論文>
Title ( eng )
Effects of defendant's physical attractiveness on citizen judges' decisions
Creator
Iyae Ryouko
Higuchi Masataka
Imura Tomoya
Source Title
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
Issue 9
Start Page 247
End Page 263
Journal Identifire
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
Abstract
本研究では, 裁判員裁判を想定した状況設定を行い, 質問紙実験によって, 裁判員を演じる実験参加者の判断に及ぼす被告人の身体的魅力の影響を検討した。独立変数は, 被告人の身体的魅力(高, 低), 被告人の性(女性, 男性), 実験参加者の性(女性, 男性)の参加者間変数であり, 従属変数の測定は事後測定計画であった。実験参加者は, 219名の大学生であり, 印刷された裁判資料を読んだ後, 質問紙に回答した。被告人の身体的魅力は, 裁判員の課す量刑を軽くすることが示された。そして, 被告人の身体的魅力の増加は, 情状酌量の余地の認知を高め, 犯行の性格への帰属を低めることによって, 裁判員の量刑判断を甘くし, 殺人罪適用を減少させることが実証された。本研究の結果は, 身体的魅力のステレオタイプが裁判員の判断に影響することを証明した。
Keywords
被告人の身体的魅力
ステレオタイプ
裁判員
量刑判断
NDC
Psychology [ 140 ]
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
Date of Issued 2010-03-31
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129