青年期における親の「死」に関わる危機の捉え方とその過程に関する研究 <論文>
広島大学心理学研究 9 号
229-245 頁
2010-03-31 発行
アクセス数 : 2104 件
ダウンロード数 : 14160 件
今月のアクセス数 : 4 件
今月のダウンロード数 : 8 件
この文献の参照には次のURLをご利用ください : https://doi.org/10.15027/29213
ファイル情報(添付) |
HPR_9_229.pdf
7.71 MB
種類 :
全文
|
タイトル ( jpn ) |
青年期における親の「死」に関わる危機の捉え方とその過程に関する研究 <論文>
|
タイトル ( eng ) |
A study on the acceptance process of the crisis with their parents' death in adolescence.
|
作成者 |
山本 彩留子
|
収録物名 |
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
|
号 | 9 |
開始ページ | 229 |
終了ページ | 245 |
収録物識別子 |
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
|
抄録 |
本研究では, 青年期の親子関係の視点から, 親の死に関わる危機を体験した青年の危機の捉え方の過程と, その特徴について明らかにすることを目的とした。研究Iでは質問紙調査により, 親の「死」に関わる危機を体験した青年と, 体験していない青年を比較し, その特徴を検討するため分散分析を行った結果, 外傷後成長尺度(Taku, et al., 2007)において, 親との死別群, 親の死に関わる状況体験群が, 親の離婚・著しい不和体験群よりも有意に得点が高いことが示された。研究IIでは, 親との死別, 死に関わる状況を体験した青年に, その体験の捉え方について面接を行った結果, 死別において「衝撃」「不安」「否認」「受けとめ」「回避」「情緒的混乱」「小休止」「模索」「納得」「内省」の10個のカテゴリに集約された。これらの状態を行きつ戻りつしながら, 危機を客観的に捉え, そして前向きな変化や危機体験からの影響を示す外傷後成長が表れることが明らかとなった。また死別「納得」後も, 時間の経過とともに「納得」の内容が変化し, 長期間「模索」し続けることが示唆された。
|
著者キーワード |
青年期
親子関係
親の「死」の危機
外傷後成長
|
NDC分類 |
心理学 [ 140 ]
|
言語 |
日本語
|
資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
|
発行日 | 2010-03-31 |
出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | オープンアクセス |
収録物識別子 |
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129
|