奄美諸島方言の世代間変容 : 場面設定の対話資料による

社会言語科学 7 巻 1 号 75-83 頁 2004-09 発行
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タイトル ( jpn )
奄美諸島方言の世代間変容 : 場面設定の対話資料による
タイトル ( eng )
The language transformation of Amami Ilands dialect
作成者
町 博光
収録物名
社会言語科学
7
1
開始ページ 75
終了ページ 83
抄録
奄美諸島では、急速な勢いで共通語化が進み、伝統的な方言が消失する寸前である。本論文は、奄美諸島の与論島方言をとりあげ、対話資料により,世代間の方言変容の実態をしめし、どのような言語要素からどういった変化がおこりつつあるのかを分析したものである。以下のことを明らかにし得た。 1)70代から50代そして30代と音声事象を中心に著しい共通語化が進展している。共通語語彙は、70代では伝統的語形が用いられているが、 50代以下では方言の音韻体系にあわせてとりいれられ、世代間の方言差を形成している。 2)共通語化が進展しているものの、30代でも、方言使用に抵抗感がなく、方言は生活語として機能している。3) 10代では、ほぼ完全に共通語化が進み、方言はすでに消失している。彼らの話す共通語は、奄美普通語と呼べる特徴を持っている。
著者キーワード
奄美諸島方言
世代差
変容
奄美普通語
Amami Islands
dialect
differences Amami common language
NDC分類
日本語 [ 810 ]
言語
日本語
資源タイプ 学術雑誌論文
出版者
社会言語科学会
発行日 2004-09
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1344-3909
[NCID] AA11510423