怒りの長期的な鎮静に及ぼす経験直後の強い怒りの抑制的影響 : 敵意特性高群と低群の比較

広島大学心理学研究 6 号 157-162 頁 2007-03-30 発行
アクセス数 : 1371
ダウンロード数 : 304

今月のアクセス数 : 11
今月のダウンロード数 : 6
ファイル情報(添付)
HPR_6_157.pdf 348 KB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
怒りの長期的な鎮静に及ぼす経験直後の強い怒りの抑制的影響 : 敵意特性高群と低群の比較
タイトル ( eng )
Inhibitory effect of strong anger at the time of exprerience on the long term calming of anger : A comparison of the high hostility group with the low hostility group
作成者
目久田 純一
越中 康治
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
6
開始ページ 157
終了ページ 162
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
怒りの長期的な鎮静過程に関する先行研究は,経験直後に喚起される怒りが強いほどその怒りの長期的な鎮静は困難になることを示している。これに対して,怒りの即時的な鎮静過程に関する先行研究は,敵意特性が高いほど心臓血管の拡張は長く持続することを実証している。これら2つの知見から,怒りの長期的な鎮静に及ばす経験直後の強い怒りの抑制的影響は,敵意特性の高い者において頗著になると推測される。本研究の主な目的はこの推測を実証することであった。大学生の敵意特性(高,低)と経験直後の怒り強度(強,弱)を組み合わせた分析の結果,経験直後に喚起される怒りが強いほどその怒りの鎮静は困難になるという先行研究の知見は,敵意特性の高い者で顕著になることが示された。この結果の原因として,敵意特性高群と低群の間では強い怒りの出来事に対して使用される対処方略が異なると考えられた。
著者キーワード
怒りの長期的な鎮静
敵意特性
経験直後の怒り強度
現在の怒り強度
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2007-03-30
権利情報
Copyright by Author
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129