他児が泣いている場面における幼児の向社会的判断

広島大学心理学研究 Issue 2 Page 159-169 published_at 2003-03-28
アクセス数 : 1321
ダウンロード数 : 521

今月のアクセス数 : 11
今月のダウンロード数 : 10
File
hpr_2_159.pdf 621 KB 種類 : fulltext
Title ( jpn )
他児が泣いている場面における幼児の向社会的判断
Title ( eng )
Preschoolers' prosocial judgments in situations in which other children are crying
Creator
Etchu Koji
Source Title
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
Issue 2
Start Page 159
End Page 169
Journal Identifire
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
Abstract
本研究では,幼稚園の年中児及び年長児を対象として,場面想定法を用いた実験を行い,他児が泣いている場面を目撃したとき,幼児が,①泣いている他児を慰めるために向社会的判断を行うのか,②向社会的判断に際していかなる方略を生成するのか,③自ら生成した方略を実行することによって他児を慰めることができると肯定的に自己評価するのかを検討した.なお,幼児の向社会的判断及び自己評価に影響を及ぼす要因として,泣いている他児との親密性(高い,低い)を取り上げた.主要な結果を以下に記す.女児は,親密性の低い他児に対して向社会的判断を行わない傾向があった.男児は,女児に比して,泣いている他児を積極的に救助することで慰めようとする傾向があった.女児は,年中では,他児を直接慰めると回答することが多いのに対して,年長では,他児を教師のところに連れて行き,教師に慰めてもらうと回答することが多かった.自己評価に関して,年中男児のみが,全般的に肯定的な評価を下した.また,年長女児は,他児を教師のところに連れていくという方略を生成したときのみ,慰めることができると肯定的な評価を下した.
Keywords
幼児
向社会的判断
慰め行動
親密性
NDC
Psychology [ 140 ]
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
Date of Issued 2003-03-28
Rights
Copyright by Author
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129