大学生の怒り経験と怒り対処方法

広島大学心理学研究 3 号 147-155 頁 2004-03-28 発行
アクセス数 : 2236
ダウンロード数 : 1404

今月のアクセス数 : 10
今月のダウンロード数 : 10
ファイル情報(添付)
hpr_3_147.pdf 426 KB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
大学生の怒り経験と怒り対処方法
タイトル ( eng )
Anger experiences and anger copings in university students
作成者
中村 多見
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
3
開始ページ 147
終了ページ 155
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
本研究では,「怒り経験(誰にどのようなことをされて,どのくらいの怒りを感じたか)」と「怒り対処方法(その怒りを誰に対して,どのように対処したか)」について,怒りを感じた対象(怒り対象)とその怒りを表出した対象(表出対象)が同じ場合の「一致群」と異なる場合の「不一致群」との比較検討を行った.調査対象は,大学生および大学院生180名であり,エピソード法を用いた質問紙調査を行った.その結果,一致群と不一致群のいずれの場合も,友人や恋人・配偶者などの身近な人物が怒り対象になりやすく,怒り対象への好意度は一致群の方が不一致群より高かった.また,不一致群が表出対象として多く挙げていたのは,怒り対象とは別の友人や恋人・配偶者であり,怒り対象よりも好意度が高いという特徴を有していた.このことから,大学生の怒り対象と表出対象の一致と不一致の規定因に,怒り対象もしくは表出対象への好意度があることが明らかになった.さらに,不一致群の方が一致群よりも言語的表出という怒り対処方法を多用していた.
著者キーワード
大学生
怒り経験
怒り対処方法
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2004-03-28
権利情報
Copyright by Author
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129