大学生の精神的回復力とコーピング方略・落ち込みの検討

広島大学心理学研究 4 号 129-138 頁 2005-03-28 発行
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ファイル情報(添付)
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タイトル ( jpn )
大学生の精神的回復力とコーピング方略・落ち込みの検討
タイトル ( eng )
A study of resilience, coping strategy, and dejection in university students
作成者
目久田 純一
武田 さゆり
磯部 美良
江村 理奈
新見 直子
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
4
開始ページ 129
終了ページ 138
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
本研究の主な目的は,精神的回復力が精神的健康の維持にとって重要な要因であることを確認することである.大学生を対象に調査を行い,203名を分析対象とした.分析の結果,精神的回復力の高群は低群よりも,最もつらいネガティブ経験に対する落ち込み得点が低い傾向にあった.また,コービング方略の使用について両群間で比較した結果,高群は低群よりも落ち込みを低減させるコービング方略を使用する傾向にあるのに対して,低群は高群よりも落ち込みを増幅させるコービング方略を使用することが示唆された.性差については,女性が男性よりも落ち込みやすい傾向にあった.また,男性は女性よりも,落ち込みを低減させるコービング方略を使用する傾向にあるが,女性は男性よりも,落ち込みを増幅させるコービング方略を使用することが示唆された.精神的回復力得点には性差が見られなかったので,精神的回復力が単独で精神的健康を維持するのに寄与するのではなく,コービング方略との相乗効果による可能性が示唆された.
著者キーワード
神的回復力
コービング方略
落ち込み
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2005-03-28
権利情報
Copyright by Author
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129