思考を鍛える : ディベートから小論文へ

研究紀要 /広島大学附属中・高等学校 49 号 120-110 頁 2003-03-28 発行
アクセス数 : 1818
ダウンロード数 : 307

今月のアクセス数 : 5
今月のダウンロード数 : 0
ファイル情報(添付)
KJ00000722872.pdf 753 KB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
思考を鍛える : ディベートから小論文へ
タイトル ( eng )
Developing the Ability to Think : From Debate to Essay
作成者
岡本 恵子
谷口 邦彦
寄与者 国立情報学研究所
収録物名
研究紀要 /広島大学附属中・高等学校
BULLETIN /THE ATTACHED JUNIOR AND SENIOR HIGH SCHOOL HIROSHIMA UNIVERSITY
49
開始ページ 120
終了ページ 110
抄録
私たちが提案したいのは、誰でもできる小論文指導である。そしてここにいう小論文指導とは、小論文を書くための指導ではない。小論文を書けるだけの力を育てる指導を目指しているのである。小論文を書くには、資料収集力・分析力等々の様々な力が必要で、そうした力を磨くことが、思考を鍛えることにつながる。どのようにすればそれが可能になるか、今回の実践で明らかになったのは次の点であった。まず、生徒を中心に据えること。学習活動の各ステップ毎に生徒自身に目標を持たせ、運営を任せる。学習活動の中身とその流れを分かりやすい形で示せば、生徒自身で進めることは十分可能である。ディベート、小論文という具体的な学習活動を置いたのも、そのためである。また、評価は、生徒の相互評価を中心にする。子どもにとっても評価する側に立つこと、相互理解の深まり等において予想以上に効果的であったし、教員の負担も最小限ですみ、むしろポイントを押さえた指導が可能になった。次に、多様な教員による指導を総合学習に位置づけることが、現状ではベストであろうということ。テーマの多様さを指摘するまでもなく、ものの見方、考え方を育てるためには多様な集団での指導が望ましい。また継続的な取り組みが必須のこうした学習は、限られた教科の時間数では望むべくもないが、総合的な学習であれば可能になる。個々の教員の指導力に依存しない形でのこうした小論文指導こそ有効であるという感触を得られたことは、大きな収穫であったといってよかろう。
NDC分類
教育 [ 370 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学附属中・高等学校
発行日 2003-03-28
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
日付
[作成日] 2006-03-21
収録物識別子
[ISSN] 1344-4441
[NCID] AA11466015