広島大学生物生産学部紀要 23 巻 1・2 号
1984-12 発行

Formation, Chemical Structure, and Preparation of Zinc-Cysteine Complex

亜鉛-システイン錯体の形成, 化学構造ならびに調製
Sato Akira
Tanimoto Yukiteru
Imamura Tsuneaki
全文
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Abstract
食品成分とミネラルの相互作用に関する研究の一都として、今回は亜鉛(Zn)とシステイン(CySH)の錯形成を取り上げ、その組成および化学構造も検討した。そして混合比が異なる各種のZnCl2-CySH溶液を用い、まず組成比がZn:CySH=1:2であることを明らかにした。次に配役基について検討しアルカリ性反応系で形成されるZn-CySH(1:2)錯体の化学構造は(式略)と推定した。微酸性または中性の反応系で形成されたものには(式略)の式を考えた。この他に両性イオンの形も考えたが、解離定数から考えて、その可能性はわずかであるとした。強酸性の反応系においては錯体は検出されなかった。以上の結果に基づいてZn-CySH(1:2)錯体の調製法を検討し、83%の収量で白色ゲル状の標品を得た。