これから留学生指導の組織づくりに取り組む大学の参考のために、まず狭い意味での留学生指導の担い手である、留学生指導を専門に担当する者について、その望ましい背景、仕事の範囲、組織運営上の留意点を整理した。次いで、広い意味での指導の担当者である指導教官への助言をまとめた。さらに、留学生指導的な役を組織的に担っていく受け皿として、ネットワークづくりや、学内外の資源の活用とそれらとの連携の仕方についても述べた。最後に、担当者の多様性という横軸に、留学生指導体制の時期的な発展段階という縦軸を考え併せて、担当者の選定方針の求め方について述べた。