中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 38 巻
1998-03-24 発行

化学分野における実験による実力テストの試み(I)

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内容記述
当校の理科教育における重要な柱のひとつとして生徒実験の重視という点があげられる。平素の授業ではできるだけ多く生徒実験を取り入れ, さらに中・高の各学年の状況に応じて探究活動や課題研究などが積極的に実施されている。さらに, 当校での「校内実力テスト」では, 高校1年理科選択者を対象とした「実験によるテスト」の試みがなされてきた。ここでは, 化学実験による実力テストの実践とその評価を行なった。今回のテーマは生徒にとって少し難しかったようであるが, 実験によるテストに真剣に取り組んだ結果, 理科に対する興味・関心を今まで以上に高めることができたことを実感した生徒が多く見られた。生徒の理解度や学習の進度に応じた適切なテーマを選定すること, 評価目標についての様々な観点からの検討, 実験を行なうために必要な器具や薬品等の充実を図ることなどの課題が明確になり, 今後の取り組みの指針が得られた。