本報告では,前半で2007年度から2012年度までの教養ゼミでの利用状況を分析した。特に学部ごとの利用頻度の違いについて,利用を制限する要因の相違を考察し,今後の利用推進に有効な資料とした。後半では,2010年度から2012年度に渡って実施した学生へのアンケート調査を分析した。博物館の施設や展示への来館者視点での評価を考察し,来館者が快適に過ごせる空間作りの重要性を認識した。さらに,同調査により教養ゼミで総合博物館を見学することの意義と成果を確認した。その結果,教養ゼミへの対応は今後も継続して実施するべき重要な活動であると評価した。