総合保健科学 29 巻
2013-03-01 発行

大学新入生のうつ傾向に関する検討 <原著>

On the evaluation of University students with depressive states at the beginning of campus life <Original Articles>
矢式 寿子
小島 奈々恵
二本松 美里
松山 まり子
石原 令子
杉原 美由紀
古本 直子
玉田 美江
高橋 涼子
山手 紫緒
全文
540 KB
SogoHokenKagaku_29_7.pdf
Abstract
大学新入生は,環境が大きく変化する時期であり,新生活への不安や悩みを抱え,抑うつを呈する学生もみられ,うつ傾向の高さが指摘されている。大学メンタルヘルスにおいては,入学時からのメンタルヘルス対策が必要であり,本学では,新入生の入学時健康診断時に,自記式質問紙を用いた抑うつや希死念慮のスクリーニングを行い,呼び出し面接による重症度評価を行っている。今回,新入生のうつ傾向の実態について調査を行った。毎年,約2%の学生が入学時に抑うつや希死念慮などの徴候を示しており,呼び出し面接の実施数や割合は増加傾向にあった。面接時のメンタルヘルス評価では,比較的軽症の学生が多い傾向であったが,その後の学生生活の中で様々な問題や悩みを抱えて,保健管理センターに相談に訪れる事例も多くみられた。今後も啓発活動や早期の治療導入のために,新入生に対するメンタルヘルス指導のあり方を検討していくことが重要であると思われた。
Abstract
The depressive states of university students at the beginning of their campus life are important issue on campus mental health. We made the evaluation of university students with depressive states at the beginning of their campus life. About 2% students of all freshmen to our university are suffering from depressive states or suicidal ideas every year. Our study suggested that further efforts aim to proffer the information of mental health and to improve mental health services.
著者キーワード
うつ傾向
新入生
メンタルヘルス
depressive state
university students
campus mental health
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