広島大学マネジメント研究 9 号
2009-03-22 発行

日本企業と米国型経営手法の導入 : 家電産業における事業再構築の分析 <論文>

Japanese companies and their introduction of American management technique : Analysis of the business rebuilding in the household appliance industry <Paper>
藤井 誠一
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HUMR_9_1.pdf
Abstract
金融危機で脆弱さを露呈した米国企業が迷走を始めた。それ以前10余年にわたって, 悩める日本企業は強い米国企業に再び見習おうと, こぞってその手法の良さを取り入れようとした時期があった。この動きによって, 日本企業はどの程度米国企業に近づいたのか, 日本企業と米国企業の特徴を明らかにしながら, 実証研究を行った。その結果, 多くの企業がいまだ日本企業の優位性である蓄積と長期志向を維持していることが分かった。その一方では, 一部米国化してしまった企業があることも分かった。また, 米国型経営手法の導入期に, 製品市場戦略がどのように実践されたのか, 人的資源を中心とする経営資源に焦点を当てながら検証した結果, 事業の区分や意思決定の仕組みなどにそれぞれの企業の特性が表れることが分かった。
著者キーワード
蓄積
長期志向
製品市場
事業再構築
有価証券報告書
家電産業
権利情報
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