広島大学マネジメント研究 5 号
2005-03-19 発行

市場販売目的ソフトウェアの制作原価の会計処理方法 <論説>

Accounting for the Cost of Computer Software to be Sold
井手吉 成佳
全文
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KJ00004290875.pdf
Abstract
コンピュータで様々な処理を視覚的な操作によって行うGUI (Graphical User Interface)の発達によって,いわゆる専門家ではない人たちがコンピュータを利用する機会が爆発的に増加した。そういった環境において,コンピュータを用いて様々な処理を実行するための機能を提供するコンピュータ・ソフトウェアを市場において販売する企業が急速に発展してきた。特に,機械装置であるコンピュータ本体とは切り離してコンピュータ・ソフトウェアのみを製品として販売するようになったことは,以前と比べて非常に大きな相違と言えるだろう。それまでのソフトウェアは機械装置の一部を構成する要素とされており,原価性や償却は機械装置全体で認識されていたため「コンピュータ・ソフトエア」という製品に対応する会計処理の方法が必要となった。本研究では,日本基準,アメリカ基準,国際基準におけるコンピュータ・ソフトウェアの特に市場販売目的のものに係る内容を紹介する。
著者キーワード
ソフトウェア
市場販売目的
製品マスター
技術的実現可能性
研究開発費
無形固定資産