広島大学マネジメント研究 4 号
2004-03-19 発行

術後患者の日常生活再構築における看護の役割 : 直腸がん術後患者の場合 <研究ノート>

Role of nursing in the postoperative patients' daily life restructuring : For the rectal cancer postoperative patients
石野 レイ子
戸梶 亜紀彦
全文
1.13 MB
KJ00004257044.pdf
Abstract
直腸がんによる低位前方切除術後患者の日常生活の再構築のプロセスを把握することを目的として, 排便機能障害と日常生活の実際について調査した。結果から, 直腸がん術後患者の日常生活の再構築の要因として【排便機能障害】【生活の自己管理】【自己管理のサポート要因】【経験からの学習】【回復プロセス上の困難】のカテゴリーが見いだされた。患者が, 適切なサポートを得て, 排便機能障害の見通しや経過を個人差があるものとして, 正確に認識し自立した日常生活ができるように, 肛門を閉める練習の効果や方法, 専門的な知識と技術を指導することなど, 看護の役割と方向性が明らかになった。さらに, 患者会の組織など社会的なサポートの必要性が示唆された。
著者キーワード
日常生活の再構築
看護の役割
排便機能障害
直腸がん