中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 55 巻
2015-03-20 発行

古典との出会い : 中学1年「竹取物語」の授業から <第2部 教科研究>

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Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_55_167.pdf
Abstract
「伝統的な言語文化」が,うるさい。特に「グローバル」がやかましく言われる中にあっては,国民としての精神的支柱の形成といった態度・思想的な役割までも期待されているらしい。困ったものである。古典の学習で大切なことは,学習によって何を身につけるのかという固定化した内容ではなく,学習を通して思考や発想をどのように深化・変容させてゆくのかという方法としての面に注目することである。特に導入期の中学生には,そのような古典との出会いを経験させて,古典を学ぶ構えを作らせたい。