中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 46 巻
2006-03-20 発行

養護実習の現状と課題について <第2部 教科研究>

矢部 裕子
柳田 有子
全文
359 KB
Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_46_363.pdf
Abstract
平成4年度に広島大学医学部保健学科が新設され,平成7年度から附属学校で養護実習を行うようになって今年度で11回目となる。本学で実施される養護実習の流れを述べると,まず6月に養護実習委員会(構成メンバー;保健学科,附属学校部,各地区代表の副校園長,附属学校の代表養護教諭1名)が開催され,実習生の人数や実習期間について決定される。そのことを受け,7月に保健学科と各附属学校の養護教諭で養護実習打ち合わせ会を行い,8月に保健学科での事前指導が行われる。本校では例年10月に養護実習を行っており,実習内容については,副校長をはじめ,研究部や配属クラス担任などと連携しながら実習の計画・実施を行う。実習終了後には保健学科で事後指導が行われ,12月頃に再び保健学科と各附属学校の養護教諭で養護実習反省会を持ち,各学校での実習について報告をし,次年度の実習に向けて話し合いを行っている。ここでは,平成7年度からの本校における養護実習を振り返り,今後どのように計画・実施すれば効果的な養護実習を行うことができるかなど,これからの本校での養護実習のあり方について考える。