中学教育 : 研究紀要 48 巻
2017-03-31 発行

協働性を高めるためにジグソー法を取り入れた体育授業の単元デザイン : 第1学年のマット運動の授業実践を通して

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JourJrhighEdu_48_41.pdf
Abstract
本研究は,第1学年のマット運動の授業実践において知識構成型ジグソー法を取り入れた単元をデザインし,授業実践の成果と課題を考察することで,協働性を培う授業のあり方の可能性を探ることを目的とした。授業実践の成果としては,指南書を作成する課題に対して,多くの生徒に技の習得過程での身体感覚の発揮に伴う技の概念変化が確認できた。また,単元前後のアンケート調査において,「他者とのかかわり」の記述が増加し,「協働性」を発揮する活動を展開することができた。このことから,協働性を培う可能性があることがわかった。しかしながら,本実践では約3割の生徒しか倒立前転とロンダートの技を習得することができなかった。技能面へのアプローチに課題が残った。
著者キーワード
知識構成型ジグソー法
マット運動
指南書