広島大学総合博物館研究報告 6 号
2014-12-25 発行

広島大学総合博物館に収蔵された魚類標本: 1909-2013年 <資料>

Establish Fish Specimen’s Collection of Hiroshima University Museum: 1909-2013 <Data>
木村 祐貴
新野 洋平
坂上 嶺
佐々木 司
全文
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BullHiroshimaUnivMuseum_6_71.pdf
Abstract
広島大学では,理学研究科,教育学研究科,生物圏科学研究科等においてこれまで魚類の分類・生態学的研究および教育活動等が実施されてきた。これらの研究・教育活動に関連した学術標本は,これまで各研究室の収蔵庫に長く保管されてきたが,近年の分類学者,生態学者の減少,収蔵スペースの狭隘化等によりその公開活用はもとより,標本群の存続さえも危ぶまれている。本学博物館は2006年の開設以来,これらの研究科より標本の移管・整理を実施し,魚類標本コレクションを設立し標本目録を作成した。収蔵された標本は,広島大学の前身校である三原女子師範学校が収集した魚類標本164点,大隅諸島鹿児島県口永良部島の海産魚類標本744点,広島県東広島市安芸津町で採集された海産魚類標本30点のほか,日本産魚類304種1,559点および海外産7種8点,総計311種1,567点となった。今後は,瀬戸内圏で数少ない魚類標本を扱う大学博物館として,瀬戸内海に生息する魚類の標本を網羅的に集積し,自然史研究および教育活動に活用していく必要がある。
著者キーワード
三原女子師範学校
魚類液浸標本
博物館
瀬戸内海
権利情報
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