濁音字母から濁声点へ : 濁点の起源論続貂
この文献の参照には次のURLをご利用ください : http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00014148
ID | 14148 |
本文ファイル | |
著者 |
沼本 克明
|
キーワード | 濁音字母
濁点
濁声点
|
NDC |
日本語
|
抄録 | 濁点の起源は、陀羅尼の音読において使用された濁音字母を、略体仮名のみの体系に統一するために、「消去」するという志向の下の工夫に発したものである。初期の濁音表示形式は、その工夫の試行錯誤として考案されたものと考えられる。具体的な工夫としては既に指摘されている様に、漢字「濁」の偏「シ」で注記したもの-濁注記、略体仮名の傍に「、」等を加えた形式-濁点、声点に「・」を加えて「・・」とし、さらに声点そのものの形を「-○」「-」「∟」「△」等に変えた形式-濁音仮名、等が存在した。これらの形式の中で声調と清濁が同時に示し得る「濁声点」のみが残り、その中でも発生時期から最も優勢であった「・・」形式のみに漸次淘汰され、概ね1150年頃に社会的に統一されて行った。
|
掲載誌名 |
国語学
|
巻 | 172巻
|
開始ページ | 15
|
終了ページ | 28
|
出版年月日 | 1993
|
出版者 | 国語学会
|
ISSN | 0491-3337
|
NCID | |
言語 |
日本語
|
NII資源タイプ |
学術雑誌論文
|
広大資料タイプ |
学術雑誌論文
|
DCMIタイプ | text
|
フォーマット | application/pdf
|
著者版フラグ | publisher
|
権利情報 | Copyright (c) 1993 by Author
|
部局名 |
教育学研究科
|