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ID 31223
本文ファイル
別タイトル
Cognitive development about crosscultural understanding at elementary school
著者
松岡 靖
NDC
教育
抄録
本研究は, これまでの小学校の異文化理解学習について検討し, その特徴を明らかにした上で異文化理解の概念的枠組みを仮説的に提示し, 実際の授業実践を通して, 子どもたちの異文化に関する認知形成の段階性を明らかにすることを目的としている。最初に, 異文化理解における「文化」概念を検討し, 異文化を理解する上で望ましい異文化理解学習の段階性を示した。次に, 最初の段階における実践として具体的な異文化の「遊び」を中心とした異文化交流活動を計画し, 実施した。このような交流を通して, 子どもたちの異文化に対するイメージが多様に変化したことから, 先行イメージを問い直す上で異文化の「遊び」を中心とした交流は有効であることが明らかとなった。今後は, 「遊び」だけでなく, 他の様々な基層文化を中心とした異文化交流活動を実施し, どのような文化事象を体験的に学習することが有意味であるのか明らかにすること, また, 仮説的に示した異文化理解学習の他の段階においても実践し, 同一の子どもたちの認識の変容を検討することで, 異文化の見方・考え方を育成する異文化交流学習のあり方について検討していきたいと考えている。
掲載誌名
学部・附属学校共同研究紀要
39号
開始ページ
93
終了ページ
98
出版年月日
2011-03-24
出版者
広島大学学部・附属学校共同研究機構
ISSN
1346-5104
NCID
SelfDOI
言語
日本語
NII資源タイプ
紀要論文
広大資料タイプ
学内刊行物(紀要等)
DCMIタイプ
text
フォーマット
application/pdf
著者版フラグ
publisher
部局名
附属学校部
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