広島外国語教育研究 3号
2000-03-31 発行

More Discoveries : The English Listening and Reading Ability of Freshmen

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抄録
質の高い大学の英語プログラムを提供するために,教官は学生の能力について知っておかなければならない。本研究の目的は広島大学の一年生の英語リスニング能力とリーディング能力を分析し検討することである。習熟度別クラス編成を実施するために,ほとんどの一年生はリスニング・テストとリーディング・テストを受けた。その中の10学部の415人の解答用紙を無作為に選び分析対象とした。重要なのは,この論文が前年に実施した同様のテストと被験者に関する研究を継続拡大したことである。(Lauer, 1999)今回の主な調査結果は次のようなものである。1)リスニング・テストの中で学生にとって難しかったのは使役表現get (someone) to do (something)と特定の単熟語 : drop it off at, notified, accepted, must be, a load off his mind, thick (スープに関する), consistency,とmathであった。また,リスニングの推論質問の正解率は低かった。2)リーディング・テストでは,前年に引き続き,学生は文章の大意を把握し,文章中の個別の情報見つけ出すことに成功していた。しかし,それに比べると,リーディングの推論質問の正解率はかなり低かった(p<.01)。3)リスニング・テストにおいても(p<.01)リーディング・テストにおいても(p<.01)男性より女性のスコアのほうが高かった。4)リスニングとリーディングに強い学生と弱い学生との間で明らかな違いが見られる質問を確認することができた。以上の結果は英語を学習する側と教育する側の双方にとって重要な意味を示唆するものであり,たとえば,「理想的な試験」の作成などに寄与する。
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