広島外国語教育研究 25号
2022-03-01 発行

Creación de un corpus oral para el estudio de la conversación en español de aprendientes japoneses de ELE

スペイン語会話研究のための日本人SFL学習者による話し言葉コーパスの作成
GARCÍA RUIZ-CASTILLO, Carlos 外国語教育研究センター 広大研究者総覧
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抄録
外国語学習におけるオーラル・インタラクションと日常会話の重要性にもかかわらず,日本人学習者が外国語としてのスペイン語(SFL)の会話に関する研究はまだありません。スペイン語と日本語の間に顕著な言語的距離があることを踏まえると,日本人SFL学習者の会話スタイルは,日本語やスペイン語を母語とする話者の会話スタイルとは異なると同時に,習熟度によっても変動すると言えます。
本稿では,会話分析と相互作用言語学の方法論に従って,日本人SFL 学習者の会話スタイルの研究を行うことを目的として作成された,初の話し言葉コーパスを紹介します。まず,コーパスデータの設計と収集方針について議論します。次に,収集された会話から2つの事例を抜き出して紹介します。最後に,その2つの事例を分析します。この予備的分析の結果は,習熟度の低い参加者はより日本語に近いスタイルを使用し,ターン内のサポートターンまたは継承ターンの頻度が高いことを特徴とし,習熟度の高い参加者間の会話では,スペイン語での会話の特徴であるターンの終わりでのサポートターンの頻度の低さとオーバーラップの増加が特徴として見られることを示唆しています。
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