広島外国語教育研究 25号
2022-03-01 発行

EFL Motivating Factors in Japanese Non-English / Intercultural Studies University Majors: A Mixed-Methods Approach

英語/異文化研究が専攻ではない大学生の英語を外国語として学ぶ学習動機要因 : 混合研究法
SHINYA, Takahiro
HIGA, Marshall 外国語教育研究センター 広大研究者総覧
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抄録
本稿では英語文化・国際文化の類の分野を専攻としない日本の大学生の英語を学ぶ動機について調査を行った。調査は西日本にある公立と私立の四年制大学の合計326名の学生から収集した量的データと,これらの大学の学生8 名に行ったインタビュー調査から得た質的データによって混合法を用い行った。量的データの収集には Gardner(参照 Gardner, 2004)のものから取り入れた「道具的動機」と「統合的動機」の2 種類の第二言語習得の動機を測定するために作成された14項目のアンケートを使用した。量的データの分析結果に2種類の動機付け要因の間の差異はほとんど見られなかった。質的データの収集には参加者の英語学習の経験や動機についてより詳細に聞き出す14問の自由形式の質問による半構造化インタビューを実施した。平均値が高い項目と低い項目に注目して被験者の英語学習に関する経験,学ぶ理由,姿勢について考察した。今回の調査では全般的に被験者の英語学習への意欲が高いことがうかがえた。また,被験者の多くは異文化交流に興味があり,仕事やプライベートのために実用的な英語力を身につけたいと考えていることもうかがえた。しかしながら,両方の測定(量的・質的)によって被験者達が学校で英語を教科として学ぶことについて様々な意見を持っていることがわかった。
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