広島外国語教育研究 24号
2021-03-01 発行

To Zoom or Not to Zoom: Privacy Concerns and Students’ Attitude Towards Interactive Online Learning

Zoomすべきか否か : プライバシーの逆説と双方向オンライン学習に対する学生の態度
SELWOOD, Jaime 外国語教育研究センター 広大研究者総覧
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抄録
前例のない時代,新型コロナウイルスの世界的パンデミックの間に教育機関は「新しい日常」に迅速に適応することを求められた。そこでは,授業は従来の教室の設定からデジタル領域へと姿を変えた。「双方向オンライン学習」は,教育者と学習者にとっての新しいパイプとなり,「Zoom」などの言葉は,動詞ではなく固有名詞としての使用がより一般的となった。しかし,安全で便利,かつ教育学的にも適切な学習環境を早急につくり出すにあたり,学生のプライバシーに関する懸念は無視されたのだろうか。授業を迅速にオンラインに移行する必要があったために,学生のプライバシーが犠牲にされてきてはいないだろうか。本論文では,日本の国立大学で実施され,学生のプライバシーがオンライン 授業によって不必要に侵害されたかどうかについての学生の反応を分析した調査の結果を示す。その結果では,学生は オンライン 授業に参加しながら予想外のプライバシー侵害に用心し続けているが,生配信のテレビ会議の使用についてはそこまで深刻に心配していない,ということがわかった。しかし,オンライン 授業が永続的に学生の大学生活の一部になるのであれば,学生は明確に定義されたプライバシーポリシーの範囲が採用されることを望む,ということもこの調査は示した。
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