広島外国語教育研究 23号
2020-03-01 発行

Incorporating the TOEIC® Speaking and Writing Test into Regular First-year English Writing Classes

TOEIC® スピーキング・ライティングテストと通常の1年生英語ライティングクラスとの統合
Uenishi, Koji 外国語教育研究センター
Fraser, Simon 外国語教育研究センター 広大研究者総覧
Takita, Fuyuko 外国語教育研究センター 広大研究者総覧
Sakaue, Tatsuya 外国語教育研究センター 広大研究者総覧
Selwood, Jaime 外国語教育研究センター 広大研究者総覧
Kida, Shusaku 外国語教育研究センター 広大研究者総覧
本文ファイル
抄録
本稿では,TOEIC® スピーキング・ライティングテストを通常の1年生英語クラスに統合したプロジェクトについて報告する。英語学習のモティベーションとともに,これらの授業が学生の英語発信能力,特にライティング及ぼす影響を調査している。本研究は,TOEIC® S&W テストを少人数のクラスに統合したプログラム(HiSPEC)を調査したこれまでの研究(Uenishi et al.,2017; 2018; 2019)に基づいて行っている。主な目的は,教師がTOEIC®S&W テストを比較的大きなクラスのシラバスにうまく組み込むことができるかどうか,そして学生が少人数のクラスと同程度に成果が得られるかどうかを明らかにすることである。TOEIC® S&W テストは,通常のライティングコースの最初と最後に行われた。
学生の満足度に関しては,通常クラスの調査結果は,小規模なクラスで実施した2017年の調査結果よりもよいものではない。しかし,ほとんどの学生はクラスサイズに満足していた。テスト結果を見ると,実施した2回のスピーキングテスト間には有意差はなかったが,2つのライティングテスト間の結果には有意差があった。我々の調査結果は,クラスサイズに関係なく,あらゆるレベルの英語力とモティベーションを持った学生が,短期間でライティングスキルを上達させることができることを示している。また,少なくとも短期的には,スピーキングよりもライティングの大幅な改善をもたらしやすいと思える。TOEIC®S&W テストを取り入れたコースに関する今後の研究は,テストの妥当性,テスト時期,教師の自主性などの要因を調査するのに役立つであろう。
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