広島外国語教育研究 23号
2020-03-01 発行

The Impact on English Education of Adopting the Quarter System at Hiroshima University

クォーター制導入の教養教育英語科目への影響
Morita, Mitsuhiro 外国語教育研究センター 広大研究者総覧
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抄録
本稿では,2018年度よりクォーター制が導入されたことによる広島大学教養教育英語科目への影響を報告する。まず,従来のセミスター制からクォーター制への移行により開講形態が3種類となったため,それぞれの開講形態について詳述する。その上で,2018年度前期に英語科目担当者から得たアンケートに基づき,クォーター制の良い点,悪い点,後期に向けての改善アイディア,その他の意見をまとめて報告する。アンケートから得られた意見は,開講形態と密接にかかわりがある。180分を週に1回開講する場合には,より濃い内容を一度のクラスで扱えることがクォーター制の良い点として挙げられる一方で,受講生の集中力が持続しにくいことなどが悪い点として挙げられている。また,90分を週2回で開講する場合には,授業間隔が短いので,授業内容を忘れる前に,次の授業を行えることが良い点であるが,8週と言う短い期間では受講生とのラポール形成がしにくいという点が悪い点として挙げられている。最も重要な点は,全体傾向として,セミスター制と比較して,クォーター制では,学習する量が減り,複数の教員が40~50%の低下と考えていることが分かった。この新しいシステムにおいては,導入がされたばかりで,教員が試行錯誤をしていることも明らかになった。これらの点を踏まえて,異なるクォーター制の導入やクラスサイズの縮小などを議論する。
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